「派遣」は規制が厳しい
結論から言うと「派遣」には様々な規制があり、「業務請負」にした方が都合が良いからです。
そこで、派遣の規制をいくつかご紹介したいと思います。
3年以上の派遣は禁止
厚生労働省は派遣や有期雇用ではない「正規雇用」を増やすために、派遣できる期間に関する決まりを2つ定めています。
- 事業所単位の期間制限
- 派遣先の同一の事業所における派遣労働者の受け入れは3年を上限とする。
それを超えて受け入れるためには過半数労働組合等からの意見聴取が必要。
- 派遣先の同一の事業所における派遣労働者の受け入れは3年を上限とする。
- 個人単位の期間制限
- 派遣先の同一組織単位(課)における同一の派遣労働者の受け入れは3年を上限とする。
期間に関しては以下のページがわかりやすいでしょう。
請負契約であれば上限期間が設けられてない為、長く労働者に働いてもらえるというわけです。
2重派遣は禁止
二重派遣とは・・・派遣元と雇用関係のある労働者が、派遣先に派遣されながら、さらに別の会社に派遣され指揮命令を受け就労している状態のことです。
つまり労働者と労働先の間に2つ以上の派遣会社が介入していることが禁止ということです。
図で表すと以下のようになります。
労働者 → 派遣会社 → 派遣会社 → 労働先
しかし、これが請負契約とどうなるでしょうか?
労働者 → 派遣会社 → 請負会社 → 労働先
2重派遣を回避することが出来るというわけです。
日雇い派遣は禁止
2012年10月より日雇派遣が原則禁止になりました。
きっかけは「リーマン・ショック」により「派遣切り」などが問題になったためです。